2018年2/22(木)-3/6(火)*水曜日休
会場:コート・ギャラリー国立 11:00-18:00(最終日16:00まで)
東京都国立市中1丁目8−32
企画:WATERMARK
3.11の一年後 2012年に、コートギャラリー国立で最初の開催をした
「IMAGINE FUKUSHIMA展」
作品を販売し 売り上げから支援金を送る チャリティー展として立ち上げ、今回はその4回目となります。
風化とともにチャリティー展としては成り立ちにくくなり、2014年 2回目では十分な支援金を集めることが出来なかったことから、今の時代に向けて 社会的メッセージを表現しているアーテイストの作品を紹介する方向にシフトしました。
2016年の第3回目には現代美術作家 開発好明さんと写真家 新井卓さんを迎え 二人展を開催、
そして今回は 伊藤隆介さんと山口啓介さんを迎えました。
映像作家であり、主に映画やビデオ・インスタレーションを使った作品を制作している伊藤隆介氏は、国内外の映像フェスティバル、国際美術展で発表しているアーティストです。代表作「Realistic Virtuality / リアリスティック・ヴァ−チャリティ(現実的な仮想性)」シリーズは、我々を取り巻くメディア社会について、視覚的・詩的批評を試みるビデオ・インスタレーション作品です。
これは「ミニチュアの撮影セット」として作成した(あえて稚拙な作りの)模型部分と、それをカメラで撮影しながらスクリーンに映し出す映像作品からなっており、観客は、大画面に映し出される迫力の映像に、まるでリアルのニュース映像か、ドキュメンタリーのような「現実感」を感じてしまいます。自分が現実のものと思い込んでいた映像は、実はフェイクであった。あらゆる情報、映像は、単なる主観、思い込みなのかもしれない、と自分自身に疑問を抱かせます。
山口啓介氏は、巨大な銅版画作品で 1989年以降 数々の賞を受賞し鮮烈なデビューを遂げ、当初から「方舟」「エノラ・ゲイ」「原子力発電所」などをテーマにし、宇宙的、生命的なメッセージ性の強い作品を発表。今回、 2011年3月14日より記録を毎日綴った 現在も続けている手書きによる《震災後ノート》(現在42冊)の一部と、1997年にドイツで発案したカセットケースの中に植物を保存し未来へその遺伝子を残していくことをコンセプトとした立体作品「カセットプラント」をコートギャラリーの大きな窓に設置します。
『山口啓介の作品のイメージのひとつに『方舟』が知られています。カセットプラ ントは花の美しさ、自然の作り出す形への讃歌でもあり、美を、命を未来に伝え る『方舟』でもあります。 カセットプラントファクトリーは現代社会において美術の可能性を探求し、次の世代、未来に美術の力をつないでいける「カセットプラントの方舟」でありたい とおもいます。』
(カセットプラントファクトリーより引用)
映像とインスタレーションがメインとなる今展は、会場の照明を極力落とし 洞窟、教会をイメージして 二人で一つの空間を作り上げます。
LOST & FOUNDは「遺失物取得所」で使われますが「探し物を見つけた」という意味でもあり、
LOST は 失ったもの 迷う 滅びた 見失う
FOUND は 見つける 探す わかる 気づく
などの意味があることから、3.11によって失ったものを、 仄暗い空間の中で、鑑賞者がそれぞれに 何かを見つけてもらえたらと言う願いがあります。
今回の展覧会の要の「作品」の一つでもあります。ぜひご覧くだい。
<関連イベント>
■アーテイストトーク 伊藤隆介+山口啓介+武居利史(府中市美術館学芸員) 3/4(日)14:00-無料:どなた様もご参加できます。
■「カセットプラント」ワークショップ :2/24(土) 13:30-
*ワークショップでは、実際に花や植物に触れながら、ギャラリーのガラス窓にカセットプラントを積み上げて設置し、インスタレーション作品を完成させます。
ワークショップは終了しました。
クラウドファンドに挑戦中です。3.11よりまもなく7年。時が経つにつれ記憶の風化が進んでいます。ますます遠のいてゆく 福島そして私たちが抱える問題をテーマとした展覧会を ぜひ応援してください。皆さんと思いを共有できれば嬉しいです。
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posted by shimizu_noriko at 09:30|
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IMAGINE FUKUSHIMA・震災
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