2017年05月26日

第4回 IMAGINE FUKUSHIMA展 伊藤隆介+山口啓介

「共謀罪」法案が衆院通過してしまいました。
様々な表現の萎縮につながっていき、自ずと自主規制が強まっていくのでしょうか? 

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来春の【第四回 IMAGINE FUKUSHIMA展】は【伊藤隆介+山口啓介 二人展】となります。前回の【新井卓+開発好明】に続き、表現=メッセージ 強度の高いお二人の作家にお願いしました。
伊藤隆介氏は、アーティストの平川典俊さんのご縁でご参加下さることになりました。伊藤さんは学生の頃、中央線にお住まいだったそうで、国立スカラ座もロージナも邪宗門もよくご存知だったとのこと。国立での発表を楽しみにして下さっています。

 映像作家であり、主に映画やビデオ・インスタレーションを使った作品を制作している伊藤氏は、国内他、世界の映像フェスティバル、国際美術展で発表しているアーティストです。
 代表作「Realistic Virtuality / リアリスティック・ヴァ−チャリティ(現実的な仮想性)」シリーズは、我々を取り巻くメディア社会について、視覚的・詩的批評を試みるビデオ・インスタレーション作品です。 これは「ミニチュアの撮影セット」として作成した(あえて稚拙な作りの)模型部分と、それをカメラで撮影しながらスクリーンに映し出す映像作品からなっており、観客は、大画面に映し出される迫力の映像に、まるでリアルのニュース映像か、ドキュメンタリーのような「現実感」を感じてしまいます。
自分が現実のものと思い込んでいた映像は、実はフェイクであった。あらゆる情報、映像は、単なる主観、思い込みなのかもしれない、と自分自身に疑問を抱かせます。
映像(画像)の時代である今、すべてが映像に頼りすぎている、それによる行き過ぎた演出、恣意的であったり、人を傷つけ、プロパガンダや情報操作にも使われる。それに気付きながらも、それをどこか楽しんでいる自身も発見してしまいます。体感型の作品をぜひご覧いただきたいと思います。

もうお一人の山口啓介氏は、大型銅版画作品で、1989年以降国内外の数々の賞を受賞されており、当時ギャラリーに勤めていた私にとって憧れのアーティストでした。初期の頃から代表作「方舟」シリーズ他、「4つの黒船」「プルトニウムの輸送」「エノラ ゲイ」「原子力発電所シリーズ」などの作品を版画で表現し続けている稀有な作家です。

お二人の作品の強度とメッセージ性は昔から変わらず、お二人の表現活動に少しは関わらせていただけることになり、本当に嬉しく思います。

またコート・ギャラリー国立さんのご厚意により、会期は二週間に増え、これから展覧会に向けて始動します。

1963年札幌市生まれ。美術・映像作家。
1988年東京造形大学デザイン学科卒業。
1992年The School of The Art Institute of Chicago(シカゴ美術館付属大学)大学院研究科修士課程修了(MFA)。

東京造形大学で映像作家・かわなかのぶひろ氏に師事、アートフィルム(実験映画)の制作を始める。フィルムのミディアムとしての物質性、ビデオの伝達メディアとしての特性などをテーマにした映画やビデオ・インスタレーションを主に制作している。現在、北海道教育大学(芸術課程)に勤務。80年代より、村雨ケンジ名義で「ザ・テレビジョン」(角川書店)、「コミックボックス」(ふーじょんぷろだくと)、「モデルグラフィックス」(大日本絵画)等の雑誌でコミック・アニメ評論を多数執筆、マンガ雑誌「Little boy」(ふーじょんぷろだくと刊)の編集なども手掛ける。

山口 啓介(Wikipediaより)
兵庫県西宮市出身。武蔵野美術大学を卒業後、大型銅版画作品で数々の賞を受賞し鮮烈なデビューを遂げる。 その作風から「方舟」や「宇宙船」のモチーフ、また宇宙的、生命的イメージが知られることとなる。 以降、立体、絵画、インスタレーションなど、さまざまなメディアによる作品を展開する。 1997年に発案した音楽用カセットケースと花や植物を使った作品「カセットプラント」が注目される。2009年-2013年武蔵野美術大学客員教授。

豊田市美術館「山口啓介−カナリア」

第4回 IMAGINE FUKUSHIMA展
伊藤隆介+山口啓介
2018年2/22(木)-3/6(火) 水休み   11:00-18:00 最終日16:00     
会場:コート・ギャラリー国立




posted by shimizu_noriko at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | IMAGINE FUKUSHIMA・震災 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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