2015年10月30日

「to get back home」

「Home, sweet home 岩切裕子 + 岡田まりゑ二人展」本日より始まりました。

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小説も歌も映画もアートも「home」を題材にしたものは、世の中に数知れず、たくさん溢れています。
それでも、多くに人にとって永遠のテーマ「home」。
私事ですが、私は故郷を失った経験も、家を探し続けたこともありません。
ごくごくありふれた人生で、長野と福島の両親の間に、埼玉で生まれ、川崎で育ち、東京(国立)で生活を始め、何回も引越しをして、はて私の「家」はどこだろう? 貸家のせいもあってか、具体的に心に浮かぶ「家」がありません。
この歳になっても終の住処も、イメージできていません。
それでも’home'という言葉には、とても切なさを抱きます。
ロシアがまだソ連だった頃、お金が貯まるとすぐにバッグパッカーをしてましたが、旅先で朝起きて最初に考えることは、今日は何を見よう?より「今日は何を食べよう?今晩はどこに泊まろう?」
駅で一人で寝る勇気は持ち合わせてなく、日がすっかり暮れても宿が見つからないと、初めての街で、言葉もわからず、とりわけ冬だったりすると心細くなるばかり。。。家の灯りを目指して、ようやく辿りついた宿が向かい入れてくれると、まるで「我が家」に帰ったような嬉しさがこみ上げてきます。
遠く離れれば離れるほど、思い出す自分の「家」
「家」とは物質的なものではなくて、たぶん「想い」そのものなのかもしれません。

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岡田 まりゑさん新作「to get back home」
二人展の展覧会タイトルを「Home,sweet home(埴生の宿)」にしたいとお伝えしたら、「BEATLESの『Golden slumbers』の歌詞・・Once there is a way to get back homeward…を思い出しました。」とすぐにお返事をいただきました。私がまさにイメージしていた原風景と曲・・。
新作のタイトルは「to get back home」・・ 今はもう存在しない、家へと続く道。

まりゑさんの作品は、やさしい色使いのものが多いのですが、なぜだかとても切なさを感じます。
家のモチーフもとても小さく、どこか儚げで、地面に建っているのか、空を飛んでいるのか、心象風景なのか
私の想い描く「家」を表現してくれている、と勝手に思っています。

「今は私の居場所はあるけれど
「家」という言葉は私には
なにかセツナイ。。。
そんなキモチを込めた作品たちです。」
まりゑさんのコメントです。

「Home, sweet home 岩切裕子 + 岡田まりゑ二人展」 10/30(金)–11/8(日) 11/4休み
10/31(土)夕方よりお飲み物をご用意しています。作家をお迎えしてのささやかなパーテイーです。お気軽にお越しください。



posted by shimizu_noriko at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | prints 版画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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